【婚活サイト】孝太郎と由紀夫と私【4】

無事に初対面を終え、てっきりこのままドトールに入るのかと思いきや、ユキオさんから「この近くに美味しい紅茶とケーキの店があるんですよ~。」と提案され、ユキオさんの後を着いていくことになりました。

着いた場所はなんともシャレオッツなカッフェで(お、おぉぉ…)と少々たじろいだものの、ユキオさんのリードのおかげですんなりと入店を果たしました!


シャレオッツな席に座りシャレオッツなメニューを広げ、さあ注文しよう!となったのですが、なんせシャレオツカッフェなのでどれもこれも美味しそうなスイーツばかりでして。

なかなか決められず迷いに迷っていると、ユキオさんから「どれで迷ってるの?」と聞かれたので…

おさだ
おさだ

フルーツタルトとレアチーズケーキで迷ってて…

ユキオ
ユキオ

じゃあ両方頼んで半分こしましょ!

俺もどっちも食べたいし!

おさだ
おさだ

(お、おぉぉぉ…さすがだ…)

ユキオさんはずっとこんな調子でフレンドリーマシマシなので、緊張でガチガチだったのがだんだんマシになってきました。

ただただ、ユキオさんが陽キャ過ぎて隠キャにはまぶしいのなんのって…

コミュ力は歳を取って多少マシにはなりましたが、初対面の相手にはいつも必死に会話の糸口を探して少しでも良好なスタートになるよう心掛けてる命がけの私(どうしても人間に見られたい化け物的な)

しかしユキオさん相手だと、そんな人間擬態に必死にならなくても上手いこと話を引き出してくれる!めちゃくちゃ話しやすい!

ペラペラ自分の話ばかりするのではなく、相手の話をうまく引き出す聞き上手な人なんだな…と会って間もないですがそう思いました。

これで接客業やサービス業じゃないのが不思議なくらい…


改めて、実際に対面して会うのは初めてなのに、話していると初めましてじゃない、なんとも言えないこの不思議な感じ・・・。

私がラインのラリーしてたのはこの人なんだな…実在していたんだな…とまるで芸能人を生で見たような感動すら覚えてしまいました。

それになんかこうしてよく見ると、だんだん孝太郎氏に見え……てはさすがに来ないけど、でも普通にかっこよく見え……ても来ないけど!

でも会ったときよりは確実にキラキラとしたオーラを感じる…

唯一、たまに気合い入れなのかなんなのか、声量がバグるのがちょっと気になるところではある…

前に使ってたスマホが壊れかけてた時、突然音量MAXになって《うおぉぉっ!?》ってなってたんだけど、それと似た感じ

ここまで気を使える人が声量だけバグっちゃうのは謎だけど、もしかしたらユキオさんはユキオさんなりに会話を盛り上げよう!と頑張ってくれてるのかもしれないし、ぜ~んぜん問題ないです!


しかし、いわゆる婚活で対面することを《面接》というぐらいだから、仕事とか家族構成とかそういうのをある程度畏まって話すのかと思っていたんだけど…

今ユキオさんと話していると、普通に《友達以上恋人未満》関係のデートのような感じで、浮かれだっているっていうのが自分でもわかり、このままじゃユキオさんがとんでもない詐欺師だと判明しても《私は彼を信じる!!》とか盲目的になってしまうんじゃないかという不安が…

そんな先走った不安に勝手に苛まれていると、ちょうど「トイレに行ってきます。」とユキオさんが席を立ったので、《冷静になれ、冷静になれ》と自分を諭しました。


しかし、ここから怒涛の展開に。

戻ってきたユキオさんが何かを手に持っていたので、(???)と思っていると…

ユキオ
ユキオ

これ、可愛いかったから2つ買っちゃった。

よかったらもらって!

そう言って、見せてきたのは可愛らしい猫ちゃんのチャーム。

いきなりのサプライズに驚き、「ええ!?いいですいいです!」と遠慮したんですけど、「もう買っちゃったから!」と押し切られ、ギュッと手渡されてしまいました。

手のひらにある可愛らしいネコチャンのチャームを見つめていると…

あれ…なんか、この胸がドゴドゴしたこの感じ…

私の中であのメロディーが流れだしそうな…

こーいしちゃったんだ~ 

多分、気づいてなー…

あ、危ないところでした…

心の中のDAISUKE・MIYAGAWAが《アカーーーン!!!》で止めてくれなかったら、コロッと落ちてしまうところでした…

いくらなんでもこんな序盤でチェリー流すのはさすがにチョロすぎて、クソドラマ認定受けてしまいますよ…


その後はもう、ユキオさんと会話しながらドキドキするたびに、DAISUKE・MIYAGAWAの姿がチラつき、あんなに悩んで半分こにしてもらったケーキの味もろくに分かりませんでした…。

ただものすごく楽しい時間になったのは確かで、食事を終えて店を出てからも浮かれモードは続き、フワフワとした高揚感に包まれていました。